監禁少女

音が美世を見おろしてそう言った。


あたしはナイフを握りしめて美世へ近づいた。


「知ってる? 年をとるだけじゃなくて、こうして傷つけても見た目は変化するんだよ?」


ナイフを動かし、わざと光に反射してみせた。


美世は青ざめ、恐怖の顔をあたしへ向けている。


クラスでは女王様気取りだった女のその姿は、見ていてとても愉快だった。


時にはクラスメートを奴隷のように扱っていた美世。


その性格は、高校に入学した後も変わっていないと聞いたことがあった。


「どうする? 美世」


あたしはナイフの刃を美世の頬に押し当てた。