監禁少女

「美世の制服は盗まれたんだよ。音に」


あたしはそう言って音を指さした。


「え……?」


美世が音を見つめる。


「そ、そんなことない!」


音は焦り過ぎて声が裏返ってしまっている。


これでは罪を認めているようなものだった。


美世が音から離れた。


「違う! そんなことしてないから!」


「音は美世の体操服も盗んだんだよね?」


そう聞くと、音がサッと青ざめた。