監禁少女

「あたしも、見たよ」


喉がカラカラに乾くのを感じながら、あたしはそう言った。


男に見せられた動画を思い出す。


美世の制服を盗んで、男子生徒に売っていた音。


「はぁ?」


「美世。中学の時に制服が無くなった事があったよね」


あたしは美世へ向けてそう言った。


美世は驚いた顔をこちらへ向けた。


「あった。でも、なんで?」


美世の質問に音はすでに焦っている。


必死で隠しているけれど、視線が定まっていない。