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遼太郎に効果がでているのかどうか、それを確認するため放課後になってからあたしは遼太郎を呼び止めた。


「ねぇ、遼太郎」


教室から出ようとした遼太郎にそう声をかけると、遼太郎は驚いたように立ち止まり、同時に赤面した。


その反応に、もしかしてと期待が膨らむ。


「な、なに……?」


そう聞きながら挙動不審にキョロキョロと周囲を見回している。


「さっきの話の続きなんだけど」


そう言うと、遼太郎は慌てた様子で「あれは、聞かなかったことにしてほしい」

と、言ってきたのだ。


「どうして?」


「だって、俺が君を脅したなんて、とんでもないことだろ?」