「そう言う初美も随分と早いじゃん」


いつもの登校時間よりも20分は早い。


「だって、いてもたってもいられなくて」


そう言いて初美は笑った。


「あたしも同じ。人間にも動物にも効果があったから、あの薬は本物」


「それなら、後は青花が航に飲ませるだけだもんね」


初美はそう言い、隣の席に座った。


「それが難しい所なんだけどね」


「でも、チャンスは絶対にあるよ」


初美がそう言った時、初美のスマホが震えた。