惚れ薬

☆☆☆

「君、可愛いね」


駅の構内、あたしは見知らぬおじさんに声をかけられていた。


あたしは可愛い笑顔を張り付けておじさんを見上げる。


「ホテルはダメ。でも。売るよ?」


そう言い、制服のスカートを少しだけたくし上げてみせる。


白い太ももにおじさんが生唾を飲みこむ音が聞こえて来た。


「いいね。いくら?」


「1万円」


あたしは馴れたセリフを繰り返す。


おじさんから1万円を受け取り、女子トイレへと入って行く。