真弥が尻餅をつき、唖然とした視線をこちらへ向けている。


「真弥……」


謝って、手を差し出そうとしたけれど、その前に真弥は立ち上がっていた。


「そんなに航がいいなら、また薬でも買えば?」


真弥は冷たい口調でそう言うと、教室へと戻って行ってしまったのだった。