休日ということもあり、あたしと真弥は2人で11時を過ぎるまで外で遊んでいた。


買いたい物を買いたいだけ買い、好きなものを好きなだけ食べる。


それでも誰にも文句は言われないんだから、気分はよかった。


「いいなぁ青花は、あたしの家は門限があるからなぁ」


帰り道、真弥がそう愚痴りはじめた。


「門限って言っても、夜の12時まででしょ? 緩いと思うけど」


「そうだけど、門限なしの青花ならいつまででも遊べるじゃん」


「まぁね」


何時帰ろうが怒られないというのは、気持ちが楽だった。


きっと今日も帰ったら食卓にはあたしの好きなものが沢山並んでいることだろう。


「あたしも初美から薬を借りようかなぁ」


「真弥が門限なくなったら、オールで遊べるもんね」


それも楽しいかもしれない。