しかし、サキはいくら電話をしても出る事はなかった。


「せっかく面白くなると思ったのに」


真弥がため息交じりにそう言う。


いくら相手を奴隷のように扱うことができても、電話に出ないのでは命令だってできない。


「仕方ないよ。その代わり今日はあたしが奢ってあげる」


「本当!? ありがとう青花、大好き」


そう言って真弥が笑顔を浮かべたのだった。