初美は慌ててその後を付いて来た。


航の飲みかけのリンゴジュースが無造作に机の上に置かれたままになってる。


初美があたしの手元を隠すように立った。


やればできるんじゃん。


心の中でそう思い、あたしはリンゴジュースの中に惚れ薬を一滴垂らしたのだった。