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学校へ到着するなり、あたしは初美と真弥を呼んで廊下へ出た。


「今日、航に飲ませるから」


そう言うと真弥の目が輝いた。


「とうとう?」


「うん」


「よかった。いつ使うんだろうって思ってたんだよね」


真弥がそう言ってほほ笑んだ。


「元々は航に片想いをしてたから手に入れたものだもんね。付き合ってみて、嫌なら別れたらいいし」


あたしの言葉には真弥はうんうんと頷いている。


初美は黙ったまま話を聞いていた。