「青花の家って門限厳しくなかった?」


「少し前まではね。でも今は両親もあたしの言いなりだから」


そう言うと、真弥は何かを察したように目を見開いた。


「なるほど、そう言う事」


そう言って笑う真弥。


「この後はカラオケ行こうよ。初美も、荷物持ちで付いて来て」


「でも、もうお金が……」


「なに言ってんの。おっさん連中が女を漁るのはこれからの時間だよ。今からが稼ぎ時。わかる?」


「また、やるの?」


初美が青ざめた顔でそう聞いて来た。


「当たり前じゃん。あたしたちにお金を使わせえる気?」


「……わかった」


初美は青ざめたまま、頷いたのだった。