☆☆☆

「面白いものが撮影できたね」


初美がさっき録画した動画を見直してそう言った。


あたしたち3人は帰路を歩いている所だった。


「でも、さすがにちょっと可愛そうだった」


あたしは思い出してそう言った。


航の辛い顔をみたかったワケじゃない。


2人の関係がダメになればよかっただけだ。


「大丈夫だよ、どうせ航には惚れ薬を飲ませて青花と幸せになるんだから」


真弥がそう言って笑った。


「そうそう。傷ついた分、青花が幸せにしてあげたらいいんだよ」


初美が気楽な声でそう言った。


「そうだね」


あたしは頷く。