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あたしは初美に両親に惚れ薬を飲ませたことを報告した。


《よかったね! これで邪魔者はいなくなったでしょ》


《そうだね。あたしが何をしても、文句を言う人はいなくなったよ》


そう返事をして、ニヤリと笑った。


これでいくらでも好きな買い物ができるんだ。


そう思うと、心が躍った。


宏樹から貰ったお金を隠す必要も、もうない。


《で、明日はどうするの?》


初美からのメッセージにあたしの脳裏にはサキの顔が浮かんできていた。


《サキとかどう?》


《サキか、確かにちょっとうっとおしいよね》


《でしょ? 薬を使って命令すれば黙るでしょ》


《そうかも》