それはいわばバイト期間中と同じようなものなのだろう。


地下室へ連れて行く日が、あたしたちにとっての給料日だ。


「わかってる。メールや電話をこまめにするのね」


「そうそう。愛ならすぐにお金持ちになれるよ」


真由はそう言い、スキップしながら廊下を歩いたのだった。