自分に自信がある人からの告白は、そういう反応をする人が多い。


晴もその1人だ。


告白をしながらも、自分が断られるとは思っていないのだ。


そんな晴を見ていたら、気持ちがどんどん冷めて行くのを感じる。


それでも、あたしは笑顔を貼りつけた。


晴くらいカッコよければきっといいお金になるはずだ。


「あたしもずっと晴のことが好きだったよ」


嘘をつき、晴の手を握りしめる。


「本当に? すっげぇ嬉しい! 夢みたいだ!」


大げさに喜ぶ晴。


その時、廊下に人影が見えてハッと視線を向けた。


締め切られたドアの向こうに、確かに見えた。