正直に言うとその通りだ。


両親の負担を少しでも軽減させたい。


でも、そんなこと言えばきっと許してもらえないだろう。


「部活の代わりだよ」


あたしは咄嗟にそう言っていた。


お父さんが怪訝そうな目をこちらへ向け、お母さんは心配そうな表情をしている。


「あたし、放課後はなにもしてないし、やりたい部活もないしさ。バイトなら興味のあるお店もあるし、社会勉強にもなるし……」


そう説明しながらもしりすぼみになって行く。


あたしを生んだ両親が、あたしの嘘を見抜けないワケがない。


さっきお小遣いやスマホ代の事も言ってしまっているし、反対されてもおかしくはなかった。