全身からサッと血の気が引いていくのがわかった。


「いや……いや!!」


「大丈夫。お前ならすぐに買い手がつく」


蓮人が笑いながらそう言った。


蓮人の向こうに目をつむって座る女たちが見える。


あたしもあんな風になるの?


いやだ……。


「やだ、やだ! やだ!!」


ブンブンと左右に首を振る。


「やめてよ蓮人! ねぇ、あたしたち恋人同士だよね!?」


涙と鼻水でボロボロになりながら叫ぶ。