蓮人とは本当に付き合っているのだから。


「あの人はやめた方がいい」


優里の言葉にあたしは立ち止まった。


「優里、蓮人のことを知ってるの?」


驚いてそう聞くと、優里は頷いた。


「直接的じゃないけどね。あの人に人生を狂わされた人を知ってる」


優里の言葉にドクンッと心臓が跳ねる。


理解していたことだけど、こうして他人から話を聞くのはやっぱり違った。


嫌な汗が流れて行き、優里の言葉を聞きたくないと思ってしまう。


「なにそれ」