☆☆☆

次の休日、あたしは真由と優里を誘って買い物に出かけていた。


「何でも好きな物かっていいよ。臨時収入が入ったから」


あたしは明るい声でそう言っていた。


今日の服も小物も、全部新品だ。


「どうしたの愛、バイトでも始めた?」


優里は瞬きをしながらそう聞いて来た。


「まぁね」


適当に誤魔化して真由を見る。


すべての理由を知っている真由はあたしを見て含み笑いを浮かべた。


あの後、股かけしていた3人の彼氏を売ると300万円近い金額になっていたのだ。


それだけじゃない。


両親の借金がチャラになり、過払い金があたしの元に戻ってきていたのだ。