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真由が帰ってから、あたしはさっそく彼氏の2人と会う約束をした。


2人とも顔はいい方で、1人はなかなかのお金持ちだった。


売買した時の金額は跳ね上がるかもしれない。


借金の返済には使えないとしても、お金は持っていて損はない。


さっきまでの陰鬱な気分は消えて、今は心が軽かった。


《彼氏売買所》はもっと軽く、楽しく、ハッピーに使えばいいんだ。


そう考えるあたしは、当初感じていた罪悪感なんてどこかに消えてしまっていることに、気が付きもしなかったのだった。