「その気があるんだろうな?」


そう聞かれて、あたしは小首を傾げた。


「なんのこと?」


「とぼけるなよ。自分だってわかってるんだろ」


早く地下室へ向かいたくて、イライラしているのが伝わって来る。


まるで野獣だ。


あたしは内心笑いながら宇野の手を掴んだ。


「もちろん、わかってる。早く行こう」


そう言うと、宇野は少しだけ頬を赤らめて立ち上がった。