彼氏売買所

さっきまでタバコを吸っていたから、嫌な臭いがこっちまで漂ってくる。


「あ~、だからメールとかでもあんなに必死だったのか」


理解したようそう言い、またため息。


「あの……付き合えないなら、帰ります」


《彼氏売買所》で売る事のできない男なんて、必要ない。


そう思って踵を返した時、宇野に腕を掴まれていた。


咄嗟に身構えて体勢を低くする。


「わかった、ちゃんと付き合うよ」


そんな声に驚いて、振り向いた。


宇野は開いている方の手でボリボリと頭をかいている。


「……本当に?」