彼氏売買所

あたしは仕方なくドアをノックした。


「やぁ、おはよう」


車を出て来た宇野は今日の中では1番カッコいいと言えるだろう。


この人を売ればさっきの2人分くらいにはなるかもしれない。


そんな期待が膨らんでくる。


けれど、


「車乗って」


そう言われ、あたしは動けなくなってしまった。


「いきなりですか?」


そう訊ねると、宇野はあたしの耳元に顔を近づ行けて来た。


「君だってそのつもりで、ナンパスポットにいたんだろ?」