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これで1人の彼氏はできたけれど、《彼氏売買所》へ行くまでにまだ他の男も見つけておきたかった。


そう考えたあたしは先輩と番号交換をした後、そのままナンパスポットへ向かっていた。


もう二度と行かないと思っていた場所に、こんなにすぐに来てしまうなんて。


そう思って苦笑いを浮かべる。


前に真由と一緒に時間を潰したファミレスに、1人で入る。


同じように窓際に座り、ナンパ車が多く集まってくるのを待った。


その間にも1人であるあたしに声をかけてくる男は沢山いた。


あたしはその1人1人と愛想よく会話し、電話番号を交換して行く。