自分の行動にため息を吐きながらも、あたしは今まで稼いだお金を1つの封筒へと入れ替えた。


これを直接両親へ渡す事はできない。


それなら、直接会社へ持って行けばいいのだ。


けれどその会社のことなんて当然あたしは教えられていない。


今度はそれをこっそり調べて、貯めたお金を返金に当てる段取りをしなければならない。


家族をバラバラにしないために、やる事は山積みだ。


こんな所で立ちどまっている暇ははい。


あたしは自分自身にそう言い聞かせたのだった。