その後真由との待ち合わせ場所へどうにか向かったあたしは、西田さんを売りとばした。


金額は150万円。


見た目と、社会人という点で金額が跳ね上がったみたいだ。


それでもあたしの気持ちは晴れなかった。


あの帽子の男2人も売り飛ばしてやりたい気分だ。


「それは災難だったね」


買い物の最中、喫茶未来へ到着するまでの出来事を真由に伝えると、真由はそう言った。


「やっぱり男なんてそんなもんなんだよ」


あたしは吐き捨てるようにそう言った。


「そんなことないと思うけどなぁ……」


真由は申し訳なさを感じているようで、さっきから表情が暗い。