「別にいいんだよ。いくら毎日電話してても、付き合いはじめて間もないしね」


そう言う西田さんはどこか悲しげだ。


「ごめん……」


なんだか申し訳ない気分になって、つい謝ってしまった。


これじゃ西田さんの言葉を肯定したことになっている。


けれど、西田さんは嫌な顔はせず「わかった」と、頷いてくれたのだった。