約束場所のコンビニは駐車場が広いし、顔見知りだから少しの間車を置いておくことはできそうだ。


《西田さん、納得してくれるかな?》


《わかんない。でも、徒歩を嫌がって車の移動を強行しようとしたら、裏があるってことでしょ》


そっか。


西田さんがどうしても車でと言えば、警戒してそのまま帰ってしまえばいいんだ。


《そうだよね、ありがとう真由》


《ううん。なんかあったらすぐに連絡してね。じゃ、喫茶未来で集合ね!》


その文面を確認し、あたしは自分に気合を入れて家を出たのだった。