熟恋ージュクコイー

ビールを飲みほし、待ち合わせの公園に行くことにした。

歩きながら話すことを整理する。

優子と話したときみたいに、素直な気持ちを話そう。
そうしよう。

公園についてベンチに腰掛けた。

この間より少なくなっているものの、まだ桜が咲いていて、花吹雪が綺麗。

何度見ても思う。本当にいい季節。

「真野さん」

呼び掛けられ声の方を見ると、田中さんがこちらを向いて立っていた。

『あ、田中さん!お忙しいところ、お呼び出ししてしまい申し訳ないです。』

「いえいえ、真野さんの呼び出しは嬉しいですから喜んで来ますよ」

・・・・この人、恥ずかしいことを笑顔でよく言えるなぁ。。。笑

『あ、あの、お話したいことがあって。。。』

緊張する。

「はい。。。なんだか、緊張しちゃいますね。」

『私もです。まずはどこかお店に入りませんか?寒くなってきましたし。。』

「そうですね。座ってゆっくり話しましょう」

近くにある、和食屋さんに入った。