とても安心できる声で さらに涙が溢れだしてしまった。 〝 どうした? 〟 と言われただけなのに。 〝 大丈夫だよ。大丈夫だからね。〟 そう言われているような錯覚に 囚われた。 「学校で何かあった…?」 ずっと黙って泣き続ける私に ずっと話し続けてくれる彼。 「下を向いてちゃ何も始まらないよ。 前向いて?そしたら絶対進めるから。」 ドクッ… 心臓に矢を刺されたような感覚だった。 こんな事、言われたことなんて無かった。