『亜実。お前が好きだ。好きで好きでたまらねぇ。俺と付き合ってくれ』



心臓が止まると思うほどびっくりしたけど、同時に涙が出るほど嬉しかった。

それからもう9ヶ月。
ついこの間までいっつも一緒にいたのに。

今は一緒にいない。
どうしてなのかな。どうしちゃったんだろう。

いつか約束したこと、雄大は覚えてるかな?



『来年も再来年もその後もずっとずっと一緒に誕生日を祝おう』



あたしの誕生日にそう約束したこも、覚えてるかな??

大丈夫。
雄大はあたしのことを好きでいてくれてる。

言いようのない不安のなか、そう願うしかすべがなかった。

だって、何も言ってくれないから。
だから自分で自分を安心させるために、信じるしかなくて。

雄大にこの想いが伝わってほしくて、あたしはLINEをいれた。

そんなにたくさんの言葉なんていらない。
ただ、一言でいいんだ。

安心が欲しかった。

たった一言。
〝好き〟と聞ければそれで……──