大人からも子供からも化け物・・・汚いものを見るような目で見られたなー・・・
「『見たくて見てるわけじゃないのに』」
「「美柚(空城さん)・・・」」
どこへ言っても私を見る目は変わらず恐ろしかった。
そして周囲の家族を見る目もわたしを見るときとおなじ目になった
だから、みんな私を・・・・・
「捨てた」
「どういうこと?なにを捨てたのよ」
「ん?私をだよ。」
意味がわからないとでも言いたげに顔をしかめる海李。
「そういえば海李知らないか・・・今の私の家族ね。私だけ他人なんだよ?」
「「え・・・・・」」
ははは・・・驚きすぎて声も出ないかな?
いまの家族はホントに温かくて優しくて居心地がいい・・・
お母さんもお父さんも弟もみんな大切。絶対に失いたくない存在。
「捨てられたくない・・・だから私は見えることをバレないよう隠してきた」
「空城さん・・・なんだかこわいな」
「なにが?」
「空城さんがどこか行っちゃいそうで・・・消えそうで怖い」
つらそうに、困ったような笑顔でいうイケメン君。
でもごめんね。消えるもなにも・・・・・このはなし嘘なんだよね。うん。


