「(話そう。)」
「(あ、空城さんの表情が変わった)」
空城美柚。幽霊のおじさんの二の舞にはなりたくないので
いままで秘密にしてたこと全て
海李に暴露(ばくろ)します。(もう潮時だぜ・・・みたいなキメ顔なう)
「実はわたし物心ついたころから幽霊が見えてまして・・・」
「そうだったの」
『はじめて知ったわ』と驚いたように言う海李さん・・・
そりゃ隠してきたもん当たり前だよ!
ああ。かなし(´;ω;`)いままでの努力が・・・いままでの想いが無駄になってしまった・・・
「小さい頃はなんも分かってない世間知らずな状態だから見えることとか隠さなかったのね」
でもそれが駄目だったんだ。
「まあ、予想つくだろうけどハブられちゃいましたよ」
「空城さん・・・・」
うむ。イケメン君が辛そうな顔をしてるんだが、なぜ?
しかも泣きそうな声でわたしの名前を呼ばないでくれるだろうか・・・
わたしまで泣いてしまいそうではないか
「仲間はずれにされるのはまだよかったけど家族のことまで悪く言われたのは悲しかったな」
うん。あのときはほんと辛くて悲しかった。
学校の子たちからは『おまえ嘘つきだな!』『おばけなんているわけないじゃん!』
とか言われて笑われたっけ・・・
大人からは『空城さんって子。幽霊が見えるんですって』『不気味よね』『あの子に近づいちゃ駄目よ。わかった?』


