うーんと、と呟いてイケメン君はまわりを見渡す。そして、





「ハリセン持ったセーラー服のおじさんと、髪型がリーゼントのバニー服きたおばさん」


「あ。全部見えてるんじゃん」





はいはーい。では説明しまーす。



言わなくてもいいならほんとは黙っておきたかったんですがね?じつはですね、



肝試しのときみんなに取り憑いた幽霊



みーんな。イケメン君がいった通りのひとなんですよ。はい。



もちろん、顔は全員違いますよ?



だけど髪型と格好、もっているものは一緒なおじさんとおばさんたちなんです。



なんででしょうね、ほんとに・・・



あ、ちなみに男子にはリーゼントバニーおばさん。女子にはセーラーハリセンおじさんが憑いてます





「・・・あのさ、空城さんだれに向かってしゃべってんの?」


「んん?口にでてた?」


「うん。ばっちりと。てか、略しかた下手じゃない?」


「だまらっしゃい。」





すいませんねぇ。略しかたがへたで!



でもあのままだと長くてめんどくさかったんだよ!!



だれに向かって言ってたかなんて私が知るわけないじゃん!





「あ。イケメン君どう思う?」


「うん、なにが?主語を言ってもらえる?」





え~。そこは察してよーイケメン君。