うん・・・・・こうはなるだろうな、とは思ってた



思っていたけれど!





「想像いじょうだよ!!」


「なにが想像以上なのよ。」





う゛っ・・・海李さん目線が、目線が冷たいよ



もちろんなにが想像以上って幽霊の数ですよ、教室の密集率ですよ!



そりゃこうなるよね。



肝試しで一人につき幽霊1人だもん。教室ぱんぱんだよ。



まあ、見えないひとにとっては幽霊は透けるし?全然支障はないかもしれないけれどさぁ!



見えるわたしにとったら苦痛でしかないわけですよ・・・っ



見えないふりしてるから幽霊をさけることもできないし・・・



不自然にさけたら幽霊に見えることバレるし・・・



やっぱり肝試しのときせいしの手をふりきってでも帰ればよかったんだ!!





「空城さん・・・・・」


「なんだね、イケメン君よ。」





その口調なに・・・とでも言いたげなすこし冷めた目で



海李とイケメン君が見ている気がするがここは無視しよう。





「なんかさ、霊ふえてない?」


「うん・・・ってイケメン君見えてるの?」





『え?うん』と不思議そうにうなずくイケメン君。



でもさでもさ、肝試しのときさ気付いてなかったじゃん。



みんなに霊が憑いてるの見えてなかったじゃん!





「ちなみに見えてるのはどんなの?」