「あ~・・・な、なんでもない、よ?」


「うん。無理があるよね。それは」





いえないよ・・・だって大声だしてからクラスみんながこっちガン見してるし



見てなくてもめっちゃ耳すましてるもん



結構ここせまいからこの近さで耳とぎすまして聞こうとしてたら聞こえるにきまってる・・・





「さ、さっき・・・すっごくデカイちょ、蝶?蛾?がいてびっくりしちゃっただけだよー・・・」


「そんなでかいの見たの?」


「見なかったらあんなデカイ声出さないよ!!」





『そっか』としぶしぶだけど納得したイケメン君。



クラスのみんなもなんだそんなことかという顔で楽しそうに話始めた。





「はぁ~・・・(ぎりぎりセーフ?)」





わたしには幽霊が見えるってことバレたりなんて言われるか分からないからな~・・・



いろいろ聞かれるのも面倒だし



こんな幽霊のほうこにきてバレなかったなんて・・・私頑張った!!



そういえば兎騎くんに憑いた犬藁人形くわえてきちゃってたよね・・・



・・・・・わたししーらないっ!!





~結構、凡人になりきるのキツイです。~