凡人(ぼんじん)ですがなにか?





「兎騎くん顔整ってるんだしさ!」


「え?」


「けっこーモテると思うんだけどなー。」


「ええ!?」





まって。兎騎くん顔真っ赤なんだけど。大丈夫かな?


ま、まさか熱?風邪?


もしそうなら行かなくていいかな?幽霊たくさんみなくてすむ!





「―――行きましょう」





え?





「すぐには無理ですけど、自分に自信を持てるようがんばります」


「うん。」


「そのためにもこの肝試しをやり抜かないと!」


「う、ん?」





あ、これは肝試しに行かなきゃいけないパターンだ。



はあー・・・アドバイス失敗したかなー。でも兎騎くん



さっきよりイキイキしてみえるからまぁいっか―――





「(―――って思ったけど全然よくなーい!)」





予想以上に幽霊がいる!わんさか虫以上にいる!!



まだ声をあげていない私すごいよ!



奇跡だよ!いつもならもう軽く声上げちゃってるよ!!





「わわっ!」


「どうかしましたか?」