「とりあえず!二人はペアになれません!」
「はーい・・・・・」
しょうがない。幽霊がいきなりでても驚かないよう冷静にいなきゃ・・・
もしもの場合のために言い訳も考えとかなきゃ・・・
「じゃー、5分たったら次のペア進めよー」
おう…仕切ってるひとめっちゃノリノリじゃん・・・
幽霊が見える怖さを分かってない・・・
やっぱりみんな幽霊に呪われて体調崩しちゃえばいいんだ。
「そ、空城さん・・・次、です!」
「ん?ああ。ごめんごめん。考え事してた」
やだなー。やだやだやだ。ほんとやだ
幽霊と会いたくないよー。見たくないよー。はぁ。帰りたい。
見えないふり頑張らないと・・・
「はあー・・・」
「す、すいません。やっぱり瀬戸口くんがよかったですよね」
「え?イケメン君?」
なんで?たしかにイケメン君のほうが楽だけど。
べつにイケメン君じゃなきゃ嫌ってわけじゃないんだけど・・・
「きみ名前は?」
「え、あ、新田兎騎(アラタ トキ)です!」
「兎騎くんはさ。もっと自分に自信もってもいいと思うよ!」
いきなりなんか語り始めた私にめっちゃ引いてる・・・
ぜったい引いてる。ごめんね。
でも、これだけは兎騎くんに言っとかないと。


