「か、海李?なんでダメなの?」
「あのね、美柚。自分が人気なの分かってる?」
・・・・・人気ってなにが?
「はぁ・・・」
「え?空城さんって無自覚だったの?」
「そうなのよ」
ちょ、ちょっと待って。なんでイケメン君が私を哀れな目で見てくるの!?
そんでもって、海李はやれやれみたいな顔してお手上げですみたいな仕草してるし・・・
だめだ。やっぱ帰りたい。
「あ、…あの!わ、忘れてません?」
「「「あ、忘れてた」」」
私を誘ってくれた男の子いたこと忘れてたわ。
ほんとごめん。
わたしだけじゃなく三人揃って忘れてたからなおさら罪悪感が・・・
「お詫びに美柚とペア組んでいいわよ」
「「「え?」」」
「い、いいんですか!?」
「なに勝手なこと言ってるの!?」
「…俺もペアになりたい」
海李ってこんな子だっけ?!こんな勝手なこという子だっけ!?
も、もしかして霊が憑いてるとか?
それで私がしらない海李になっちゃったとか?
「なんか馬鹿げたこと考えてない?美柚」
「・・・考えてない、デス」
「…俺もペアになりたい」
もうやだ、海李こわい・・・
んー、そういえばイケメン君がさっきから
『…俺もペアになりたい』って呟いてるんだけどなんか頭いかれたのかな?


