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「羽子、今日はごめんね?」
「ーーへっ?」
利生君の言葉に思わずマヌケな声を出す。
家に帰って、ご飯とお風呂を終えた後、閉じこもるように自分の部屋へ逃げると。
その30分後くらいに、利生君が部屋にやってきた。
そんなのいつものことなのに、今日はボケっとしているせいか、利生君の存在が不思議と気にならないというか……気にしていられない。
私の頭の中にはなぜか、庄一郎がいる。
「『へっ?』って。
今日はお昼一緒に食べる約束だったでしょ」
「えっ、あっうん。
別に大丈夫。」
「……ふーん、どうして?」
「えっ?……なにが?」
「どうして『大丈夫』なの。
約束すっぽかされて怒らないほど、羽子は優しい奴なの?違うよね」
「……」
「あっもしかして、俺と一緒に居なくて済んで
内心ホッとしてるとか?」
「……っ」


