「そのお弁当も利生君から貰ったんでしょ?...貧乏人は自分でお弁当も買えないのね? あーあ。利生君こんなブスの世話係押し付けられて可哀想〜」
違う。 私は買われたんだ。
利生君は私の世話係なんかじゃない。
逆に私が利生君のオモチャとして、彼の暇に構ってあげてるんだ。
「そういう言い方やめて。いやいや押し付けられたんじゃなくて、利生君自らが、私をそばに置いてるんだよ...?」
弱者の反抗。 それが安藤さんのプライドを深く傷つける。
「はあ?、なにあんたいっちょ前に口答えしてんの。
お情けで利生君に構ってもらえてるってこと、さっさと気づけや!浮かれてんじゃねーぞ地味子!!」
ガッと、勢いよく胸ぐらを捕まれ。ーーカランと床に持っていた箸が落ちてしまった。
「あんたっ、ほんとムカつく!いい加減利生君の周りをうろちょろするのやめろよ、うぜえんだよ!」


