りせい君の理性が危うい瞬間




利生君にお姫様抱っこされ、ぶどうジュースと涙で体温を奪われた私の体は。

触れている利生君の体温に集中したせいで、眠りについてしまった。


その数分後。


「羽子、起きて。着いたよ」

ゆさゆさと私の肩を揺さぶってる利生君に起こされ、目を開けると。
何度見ても驚いてしまうお屋敷のおかげで、眠気が一瞬で吹っ飛んだ。


先に利生君が車から降りて、私に手を差し出す。


「抱っこして部屋まで連れて行ってあげる。 羽子、今日は疲れたでしょ?」

「えっ、いいよやだよ恥ずかしい...自分で歩けるもん」

この歳で抱っこされることに抵抗と恥じらいがある私は、利生君の顔を1度も見ないで車から降りようとすると。

急に腕を捕まれ、高級車に傷が付くことも恐れずに、ーーダンっ!と。利生君が私の体を車の窓に押し付けた。


「いた...っ!?」

「だって羽子、もう俺のもんだしね。 今ここで拒否権がないこと、わからせてあげないと。」