胸の高鳴りを知った。

土曜日、練習試合。
マウンドには、空の上の太陽よりも輝いてる大成くん。

振りかぶって投げる大成くんが、誰よりも眩しいということを知った。

いろんな天体を照らしてる太陽よりも。

野球の試合にはやっぱり興味は持てないけれど、大成くんなら何時間でも見ていられる。


海に遊びに行って調子にのっていたけど、いつもはあまり話さない。
だから、何事もなかったかのように私はただ見つめるだけ。

それだけでもかなり幸せなんだけど。


これが恋なんだって初めて知った。

私の初恋。