「それとだ」

(え!?まだあるの!?)

「は、はい!なんでしょう!!」

京がスッと何かを差し出してきた。
(ウェットシート・・?なぜ?)

「これでくちを拭いておけ」

「・・・・!! 口汚れてた!?」

「くそ利都の後を消毒しておけ」

少しイライラしているのかくそ利都の部分を強調していた。
恐らく先ほどのキスのことを言っているのだろう。

言われるがまま柚はそれに従った。
従わないと京は無表情の圧力で静かにキレるだろうから。

「・・・はい。京にいふき終わったよ」

「ん・・。」

満足そうな顔をして柚の頭を撫でた。
「ちょっと子供みたいじゃん!」