「あっ!花梨ちゃん!」





花梨と桃代の姿に気付いた隼人が


じゃれあっていた和馬に教えながら二人して桃代と花梨に目を向けた





すると、遠くにいる花梨と和馬が一瞬互いの目が合ってしまい、顔を同時に赤らめた。







そんな二人を、隣同士で見ていた隼人と桃代は、ニヤニヤ笑いながら




隼人は和馬、

桃代は花梨の背中をおし




互いにくっつかせた。






「「あとは、ごゆっくり〜〜」」





最後までニヤニヤしていた桃代と隼人は


期待に溢れながら
赤い顔をした二人を教室に残し、ゆっくりドアを閉め


出ていった。






「二人うまくいくかな」





廊下を歩きながら
独り言のように呟いた隼人に





桃代は、




「当たり前じゃん!
隼人くん頑張ったんだし!」




と強気で返してやったら





ドキッ






と、この時誰かの胸が本人が気付かないほど



小さく鳴っていた。