「///ヤバっ。うっ…。杏果、それ人前に出ちゃダメなやつ。」


言葉がいつもより少ない辰野君に対し


「//目のやり場に困るし、でもずっと見てたい。このジレンマと理性の壁が…ああ、今すぐ襲いたい。」


輝来君に至っては さっぱり意味不明で訳がわからない。


コンコン…


「そろそろ用意出来たんじゃないのか?」


副社長が入って来て、迷わず私の側までツカツカと歩いて来たと思ったら、


ざっくり空いた胸元にキスをする?


「はぁ?副社長…何しちゃってるんですか?」


「これ、男なら絶対したいと思った行動を素直にした結果だ。お前達何もしなかったのか?」


へっ。はっ?訳がわからない。何でセクハラされるのが当たり前みたいな訳?


「杏果って 着痩せし過ぎにも程がある。その胸あり得ないし、そんな秘密兵器装備とか。完璧にこっちの意表を裏切るのが憎いな。」


うんうんと頷く男二人は、赤い顔のまま 黙りだ。


「流石にこれじゃあ、男共がみんな杏果に釘付けになるの目に見えるし仕事にならない。残念極まりないけど、別のを用意する手配をする。だから今度着る時は 俺だけに見せてくれる?」


そんな約束は出来ないし、2度とこのドレスとは縁がないのが私の希望。


副社長と二人きりになるのは、私の貞操が限りなくHPゼロの危険を回避したい。


「仕事以外では、ドレスは着たくないので、申し訳ありませんが副社長命令でも従えられません。」


「流石杏果。簡単じゃない。ハハ…」


目が笑ってない副社長を他所に 舐める様に見られ続けての会話に気力と精神的ダメージがかなりきていた私。

その後着替えてのレポーターとしての職務は完全放棄しかない状態で 次なる部屋へと移動したのであった。