「成る程ね。杏果はこんな調子で可愛く煽るんだ。これヤバいな/// 辰野頑張れよ。次はヘアメイクだ。引き続きよろしく。」


副社長が部屋から出て行き、辰野君に着替えて欲しいと頼まれる。別の部屋に移動するには刺激が強いらしい。


これ可愛いのに…ペールピンクの膝丈のルームウエアー。ちょっとエロいのだろうか?残念に思いながら、スタッフの人が着替えを持って来てくれたので素早く着替えた。


白のレースのチュニック?これレースがこれでもかっ?って使われていて、私に似合うの?


着替えたけれど、かなり落ち付かないのは確かで、他に着る物もない訳だから仕方がない。

辰野君が待っているので、急いで顔を出す。


「///やばいな。可愛い過ぎる…他のやつに見られたくないけど、行こうか。」 


何故か手を繋がれの移動中…


「杏果って何でも似合うな。可愛いのから格好いいのまで、流石だよ。パリでも人気者なんだろう?こっちではそう聞いてるんだけど。」


えっと───それ誰の話なんだろうね?


「私は私で普通に店でも仕事してるけど、人気者って程騒がれてないよ。」


「そうなの?おかしいな?杏果気付いてないんじゃないの?百瀬さんに守られてるから…。」


う~ん?益々謎が…先輩には守られてない。どちらかというと苛められてるという認識なんだよね…。


「先輩には何とも思われてないし、辰野君って案外勘違いしやすい人?」


「それか、それでだ。もうこの話はおしまいでいいよ。さて今からメイクか、また可愛い杏果に会えるとか、楽しみにしてる。」