夕方になり 店が賑やかだと思ったら、ロイが来ていた。


「まぁロイ久しぶりね。どうしてたの?」


「ケイ。ケイも来てたのか…。何で教えてくれない?」


「ごめんなさいね。来たのも まだ2週間位なもんよ。ロイ元気にしてたの?ここは ガイから聞いたの?」

「昨日バッタリ会ったんだ。あの子もいた。」


指を刺され ちょっと睨まれた。


「ねぇ ガイったら冷たい。家に遊びに行くのOKしてくれない。あの子何?」


「そうなの?杏はね…凱人から 離すのは無理だと思うわ。」


「恋人でもないのに?」


チリチリと胸が痛い…

それは───私が一番理解して嫌でも毎日思っている事で、わかってるんだから 敢えて言葉にして欲しくない。


「フン。ちょっと綺麗だからって ガイの側にずっといる事は出来ない。っていてて…。」


「あのさ、俺杏果の事好きな訳。だから…杏果を苛めないでくれない?ロイ…。」


「大秦、お前も来てるとか、ここ何の集まり?」


「さぁ?俺は 2ヶ月したら日本に帰るけれど…。」


ニヤリと笑う大秦さんに、ロイが大秦に耳打ちをしている。


「あっなるほど。お前王子なのは 見た目だけだな…でも、それいいな。ハハ…」


二人のリアルとは 掛け離れた美男子の会話は 内容はわからないけど、ため息を付きたいぐらい 綺麗で目の保養になる程 キラキラとしていたのであった───。