歓迎会は 大秦さんが宿泊している５つ星ホテルのエグゼクティブルームで行われた。

流石御曹司、滞在中ずっと超高級エグゼクティブルーム？


「大秦さん、つかぬことをお聞きしますが、ここに来てからずっと この部屋を借りているのですか？」


「何？俺の滞在中の部屋の心配？杏果が望むのなら、２ヶ月間部屋をシェアしようか？」


違うし、全くそんな話はしていない。


「大秦 お前うざい。杏は俺と住んでるんだ。だから、お前と住む事はない。」


「それ本当なの？」


「強制連行です。私にはアパートがあるんですが、先輩が有無を言わさずに私を世話したいが為に 毎日連れさられてます。」


「人聞きが悪い言い方するなよ。杏が何にも出来ないダメ女子だからだろ？」


ひどい言われ様だ。でも事実だし、言い返せないのが辛い…


「ねえ、今日はさ俺の歓迎会でもあるんだから、ルームサービス頼んだし、飲んで食べて楽しもうよ。ね？」


そうだよね、先輩に酷い扱いをされるのは慣れている…それを普通にスルーするのもどうかとは思うけれど…私は自分を解放したくて飲んでウップンを晴らす事にした。